亜鉛サプリの過剰摂取は危険ですか?
はい、長期に高用量を摂ると銅欠乏症や胃腸障害を引き起こす可能性があります。日本人の食事摂取基準では成人の耐容上限量は40〜45 mg/日です。市販のマルチビタミンと別の亜鉛サプリを併用するときは、合計量に注意してください。
詳しい解説
主なリスク
1. 胃腸障害
古典的な臨床研究(Weimar らの1978年の論文)では、亜鉛硫酸塩 0.6 g/日(亜鉛として135 mg)を投与した群の 約50%に吐き気・嘔吐・下痢が出たと報告されています。空腹時の摂取で症状が強くなります。
2. 銅欠乏
亜鉛と銅は腸での吸収を競合します。長期に高用量の亜鉛を摂ると、銅の吸収が阻害されて:
- 貧血
- 神経症状(手足のしびれ)
- 白血球減少
などが起こり得ます。
3. その他
- HDL(善玉)コレステロール低下
- 免疫機能低下(皮肉にも、過剰摂取で)
安全な範囲
- 食事摂取基準(厚労省)成人の推奨量: 男性10〜11 mg、女性8 mg/日
- 耐容上限量: 男性40〜45 mg、女性35 mg/日
- 風邪治療目的の高用量(80〜90 mg/日): 症状期間の 5〜7日のみ に限定し、長期は避ける
こんな人は要注意
- 慢性的にマルチビタミンと亜鉛単体サプリを併用している人
- 義歯安定剤(亜鉛を含む製品がある)を大量使用している人
- ベジタリアンでサプリを多種併用している人
