ケラトヒアリン顆粒と肌のターンオーバーの関係は?
ケラトヒアリン顆粒の形成は、表皮のターンオーバー(角化)の最終段階で起こります。基底層で生まれた角化細胞が顆粒層に到達するとケラトヒアリン顆粒を形成し、その後角質細胞へと変化します。ターンオーバーの乱れはケラトヒアリン顆粒の形成にも影響を及ぼします。
詳しい解説
表皮のターンオーバーと角化
表皮のターンオーバーとは、基底層で生まれた角化細胞(ケラチノサイト)が分化しながら上方へ移動し、最終的に角質細胞となって剥がれ落ちるまでの過程です。
ケラトヒアリン顆粒が形成されるタイミング
Ishida-Yamamoto et al.(2018)の研究によると、角化細胞の分化過程において、ケラトヒアリン顆粒は顆粒層で形成されます。
- 基底層: 幹細胞が分裂し、新しい角化細胞を生成
- 有棘層: 細胞間のデスモソーム結合が発達
- 顆粒層: ケラトヒアリン顆粒が形成され、プロフィラグリンが蓄積
- 角質層: 顆粒が崩壊し、フィラグリンが放出されて角質構造を完成
ターンオーバーの乱れによる影響
ターンオーバーが乱れると、顆粒層での滞在時間が変化し、ケラトヒアリン顆粒の形成や成熟に影響が出る可能性があります。
- ターンオーバーの亢進(乾癬など): 角化が急速すぎて顆粒層が十分に形成されず、ケラトヒアリン顆粒が減少。フィラグリンやNMFの産生も低下する
- ターンオーバーの遅延: 角質が肥厚し、肌のくすみやごわつきの原因となる
正常なターンオーバーの維持が、ケラトヒアリン顆粒を介したバリア機能・保湿機能の維持にも重要です。
