ビューティ成分図鑑

ケラトヒアリン顆粒とは?肌の中でどんな役割を果たしていますか?

ケラトヒアリン顆粒は、表皮の顆粒層(角質層のすぐ下の層)にある細胞内の顆粒です。主にプロフィラグリンというタンパク質を蓄えており、角質細胞が成熟する過程で、ケラチン線維を束ねて丈夫な角質層を作る材料を供給します。皮膚のバリア機能と保湿の出発点となる重要な構造体です。

詳しい解説

ケラトヒアリン顆粒の基本

表皮は下から基底層・有棘層・顆粒層・角質層の4層構造をしています。Ishida-Yamamoto et al.(2018)の電子顕微鏡による研究で報告されているように、ケラトヒアリン顆粒はこのうち顆粒層の細胞(顆粒細胞)の中に存在する、暗く見える不定形の顆粒です。

主な構成成分

ケラトヒアリン顆粒の主成分はプロフィラグリンです。プロフィラグリンは分子量約500kDaの巨大なタンパク質で、10〜12個のフィラグリンユニットが連結した前駆体です(Hoober & Eggink, 2022)。

角質層形成における役割

顆粒細胞が角質細胞へと最終分化する際、ケラトヒアリン顆粒内のプロフィラグリンが脱リン酸化・切断され、フィラグリンモノマーが放出されます。フィラグリンはケラチン中間径フィラメントを凝集・束ね、細胞を扁平化させて丈夫な角質層を形成します(Harding et al., 2013)。

このように、ケラトヒアリン顆粒は「角質層の建材を蓄える倉庫」のような役割を担っています。

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